ホームページ制作で失敗してしまう中小企業に共通する5つのこと
ホームページ制作と一口に言っても、今回は「ビジネスに貢献するためのホームページを作りたい」と考えている中小企業様を対象した記事になります。最近では、「単にホームページをつくっても意味がない」ということを認識され、「ホームページをビジネスにどう活用するのか」という視点からホームページを制作する企業も増えてきました。そこで、ビジネスに貢献するためのホームページ制作ではどのような点を意識することが大切になるのか紹介していきたいと思います
目次
1、金額だけで業者を決めてしまう。
まず多いのはこちらです。金額だけで業者を決めてしまうことです。ホームページは50万円で作ったサイトが1年後、10万円の利益しか生み出さないものよりも、200万円で作ったサイトが1年後、1000万円の利益を生み出した方がいい、という発想こそがホームページに費用をかける価値があります。しかし、ホームページ制作で失敗してしまう企業では、見積りの費用だけで業者を選ぶ傾向にあります。基本的に、費用が安いホームページは、ホームページを制作する工程で何だかの業務を簡易的に行ったり、省くことによって、安く提供できるわけですからそれなりのホームページとなってしまいます。もちろん、高いホームページだからといって必ず成果を出すとは言い切れません。そこで大事な指標になるのは、費用対効果です。なのでホームページを作る際は、依頼する業者に費用対効果の説明を受けた上で、納得のいく説明があった業者を選ぶことで失敗する確率を最小限に抑えることができます。
2、ホームページ会社のスキルはすべて同じと思っている。
ホームページを作る制作会社といっても、どの会社のスキルも同じではありません。また、ホームページを作ることのできる知識と、売れるようにするための知識は別物です。ホームページを提供する会社には、デザイン会社、システム会社、コンサル会社などがありますが、それぞれ得意としてスキルも違えば、ホームページに対する考え方も異なるため、提供しているホームページには違いが出てきます。
しかし、ホームページ制作で失敗する中小企業では、デザインのスキルが違うのではないか?という程度しか考えておらず、一番大切なマーケティングのスキルを比較する企業はとても少ないです。しかし、その違いを理解している企業では、デザインスキルも大事ですが、マーケティングに強い企業に依頼する傾向があります。そして、マーケティングスキルの高い企業では、市場分析や競合分析などの調査結果をもとに、まずはサイトの戦略立案から入ります。しかし、売れないサイトの多くは、見た目や配色などのビジュアルから取り掛かります。戦略があって作られたホームページと、戦略がないホームページ、生み出す成果に違いが出るのも当然のことになります。
なのでビジネスに貢献するホームページを作りたいと考える場合は、デザインも重要ですが、まずはマーケティングにどこまで力を入れているのかを比較・検討することをおすすめします。
3、デザインにこだわりすぎる
これも多いですね。成果が出ないホームページを制作してしまう中小企業では、とにかくデザインにこだわりすぎます。デザインが重要であることに間違いはありませんが、デザインよりも大事なのは、戦略であり、コンテンツです。そして、御社の「強み」が明確になっているか、という点も関係してきます。
いくら奇抜で独創性のあるデザインにしたとしても、そもそも他社と比較さらた際、自社の商品やサービスに優位性がなければ選ばれません。サイトへ訪れるユーザーはあなたのデザインを見ているわけではなく、あなたの会社の商品やサービスは価値があるのか、役に立つのか、という視点でみています。
ここの勘違いから、自己満足のホームページになってしまい、結局成果の出ないホームページになることも多いです。
4、サイト公開後の運用のことを考えていない。
これもよくあることです。「どのようなサイトを制作するか」が目的となってしまい、最も重要であるサイト公開後の運用のことを一切考えず、制作に取り掛かるパターンです。どのようなホームページも「どのように運用していくのか」がとても重要なことになります。一生懸命考え、高いお金をかけて作ったホームページもこの「運用」を適当にやってしまうと成果は思うように出ません。なので制作前の段階から、運用計画も制作会社に相談した上、制作をすすめることをおすすめします。
そのうえで、どこまでのサポートが必要なのか、あるいは自社で行う場合は、誰が、いつ、記事の更新などを行うか、まで決めておくことでホームページを効果的に活用することができるようになります。
5、ホームページを育てようとしない。
ホームページは会社やお店の営業マンのように活用できるからこそ、そこには価値があります。しかし、単なるデジタルツールという認識からホームページを育てようという認識が
ない企業もありますが、まずそのような意識で集客ができるほど簡単なものではありません。
「社員」は言い過ぎかもしれませんが、営業マン一人を採用するコストに比べれば、どれほど安く活用することができるのか、そして退職のリスクもなければ、文句ひとつも言いません。大事に大事に育てていくという意識があれば、ホームページは必ず成果を出してくれます。それほど、多くの人に訴求できるのもホームページの魅力であり、費用対効果の高さでもあります。なのでホームページを育てていこうという意識をもって運用されることをおすすめします。