ホームページ制作の「安い」「高い」の違いとは?

ホームページ制作

「ホームページ制作」と一口に言っても、制作会社に見積りの依頼を出すと、制作費用が10万円のホームページ制作会社もあれば、200万円や300万円もかかるホームページ制作費用の見積りがあがってくることがあります。どうしてそんなにもお見積費用に違いがあるのか、ホームページ制作費用の「安い」「高い」は何が違うのか?気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はホームページ制作費用の「安い」「高い」の違いについて解説していきたいと思います。

目次

ホームページ制作にかかるコストとは?

ホームページを制作するために、特に大きな費用は必要ありません。仕事を行うためのオフィス、ホームページを制作するためのパソコンやソフト、クライアントとやり取りをするための通信料や電話料金、またホームページの制作で使用するフォントや画像などいったものが基本的なコストになります。となると、最もコストがかかるのは人件費です。

一般的に、ホームページ制作費用の9割以上は人件費にコストがかかります。つまり、ホームページの制作費用とは、どれくらいの人件費をかけてホームページを作るかによってその制作費用が大きく上下するということなのです。

人件費をかけたホームページでは何が変わるのか?

では、人件費をかけたホームページ制作では何が変わるのか、ホームページ制作の工程を確認しながら説明していきます。
ホームページ制作の工程は大きくわけて以下の3つのフェーズに分けて進めていきます。

1、戦略立案
2、コンテンツ制作
3、構築・開発

1、戦略立案

まずは「戦略立案」です。
戦略立案に含まれる業務内容としては、以下のようなものがあります。

・お客様のビジネスを理解するためのヒアリングや打ち合わせ
・市場分析や競合分析といった調査・情報収集
・上記の情報をもとに作成するホームページ全体の戦略設計・企画

まずは、このような業務を行います。
この業務には基本的に、WEBプロデューサー・プロジェクトマネージャー・ディレクタ-などが関わります。
しかし、「安い」ホームページの制作工程の場合、コストを抑えるために、この「戦略立案」を簡易的に行う場合やそもそもこの工程を省くこともあります。お客様のビジネスを理解するためのヒアリングや打ち合わせというよりも、お客様のご要望をお聞きするだけのヒアリングになるというイメージですね。

一方、「高い」ホームページというのは、市場分析や競合分析などをより詳細に行い、成果に繋げるための戦略をより具体的に考えていきます。また、これを一人の担当者で行うのか、複数の担当者で会議を重ねながら行うのかによって費用は大きく変わってきます。

つまり、ビジネスに貢献するホームページを作る場合には、この「戦略立案」の工程をより深く、正確に行う必要がありますが、
この工程を簡易的に行うことで、「安い」ホームページを制作することができるということです。

ホームページ制作会社によっては、ホームページの配色やデザインの提案はしてくれるけど、戦略的な提案はしない会社もあります。
つまり、お客様からの要望を形にするだけで済むため、制作コストを大幅に抑えて制作ができるということになります。

2、コンテンツ制作

続いてコンテンツの制作を行っていきます。
コンテンツの制作とは、ホームページの構成やデザインなど視覚的な情報を制作する工程になります。
基本的には先ほどの「戦略立案」のフェーズで決めた、戦略に沿って必要なコンテンツを制作していきます。こちらの業務には制作会社にもよりますが、主にWEBプロデューサー・プロジェクトマネージャー・ディレクター・デザイナーなどが関わります。

ホームページのトップページや、各ページを、どのような内容で制作するのかによって制作にかかる時間が変わるため、制作する質と量によってコストも変わってきます。例えば、複雑なデザインが必要なページをたくさん作る場合は制作コストは高くなりますが、逆に単にテキストだけを入れるような簡単なページであれば制作時間は短縮できるため、制作コストを抑えることができます。テキストや写真、イラストなどの質や量にこだわれば、こだわるほどより高品質なコンテンツを制作するができる反面、制作時間は長くなるため、ホームページの制作費用も高くなります。

コンテンツ制作において、少しでもコストを抑える方法としては、テキストや原稿はお客様に用意して頂いたり、ホームページで使用する写真もお客様にて用意して頂くことで、制作会社側で行う業務時間を削減し、コストを抑えながらでも高品質なホームページの創り上げていくことが可能になります。

3、構築・開発

そして最後は、(2)でデザインしたものを、インターネット上で実際に使用できるようにするための業務を行います。
ボタンをクリックできるようにしたり、お問合せフォームを実装したり、他社との差別化をはかるために、アニメーションなど動的な表現に工夫を加えたり、また依頼者が更新しやすいようにシステムを構築したりと、表には見えない部分ですが、こうした後ろ側の業務を行う必要があります。

この業務は、主に、ディレクターやプロジェクトマネージャーからの指示を受け、コーダーやシステムエンジニアなどが携わります。

例えば、「予約システム」と一口に言っても、どのような予約システムが必要なのか、予約システムに実装する機能によって開発にかかる制作時間が異なります。さらに開発した後とも、システムがきちんと動作をするのか、チェックし、お客様の要望通りの仕様になっているかの確認作業も必要になります。つまり、複雑なシステムの開発ほど、開発にかかる時間が長くなるため、ホームページの制作費用は高くなるということです。

そのため、少しでもコストを抑える方法としては、もともと形が出来ているテンプレートを使用したり、あるいは、そうしたテンプレートをカスタマイズすることでオリジナル感を演出して提供する場合もあります。ネット上なのでみかける制作費用5万円や10万円のホームページというのは、こうしたテンプレートが用意されており、配色を変えて提供するというのが一般的です。つまり、テンプレートで良いと思う場合は非常に安いホームページをつくることができるということです。

制作会社にどこまで任せるのか?

ここまでの説明で、ある程度「高い」ホームページと「安い」ホームページの違いをご理解頂けたのではないでしょうか。「高い」ホームページと「安い」ホームページの違いは、基本的に、制作会社にどこまで任せるのか?によってコストは大きく変わるということです。

例えば、ホームページ制作の最初の工程である「戦略立案」においても、依頼者側で市場分析や競合分析を行い、必要なコンテンツを企画し、テキストや画像なども全て用意した上で、デザインだけを制作会社にお願いする形であれば、制作会社側の行う業務を大きく軽減できるため、大きくコストを下げホームページを制作することが可能になります。

こうしたホームページ制作の工程を理解された上で、お見積を出されると、「高い」「安い」の違いも把握することができ、ご予算が限られている場合でも、自分達でできない部分だけを制作会社にお願いすることで、コストを抑えながらも高品質なホームページを制作することは十分可能になります。

まとめ

今回はホームページ制作費用の「高い」「安い」についてご紹介してきましたが、何をもって「高い」「安い」にするかは業種によっても異なると思います。例えば、単価の高い商品を取り扱う住宅会社や宿泊施設の場合、ホームページにお金をかけて「高い」ホームページを制作しても、数ヵ月でホームページの制作費用は回収することができますし、逆に飲食店の場合であれば、あまり高い費用で制作すると、場合によっては回収するまでに時間がかかることもあります。

ホームページというのものは、オフィスの家賃や光熱費などのコストとは異なる性質があり、家賃や光熱費は高くしてもそこから大きな利益を生んでくれませんが、ホームページというのは制作内容や運用方法などによって、そこから大きな利益を生んでくれる可能性を秘めています。

したがって、一番大切になるの「費用対効果」になります。なのでホームページ制作費用が「高い」「安い」の前に「費用対効果」を考えた提案をしてくれるホームページ制作会社に依頼を出すことをおすすめします。安いからといって5万円で制作したホームページで全く問合せがないよりも、100万円で制作しても問合せが多い方が結果的に利益になる確率が高いため、「費用対効果」を考えたホームページ制作をおすすめいたします。今後の参考にされば嬉しく思います。

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