ブックタイトルクムレ60年の歩み

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概要

クムレ60年の歩み

4月には「倉敷発達障がい者支援センター」も同所に移設され、新たに「きらり中庄」も新設した。栗坂は倉敷市街に隣接しており、また岡山市、総社市にも近く、法人の発達支援、自立支援の拠点として発展することが期待されていた。そのため法人本部も水島から同地へ移動した。これにより水島拠点は「子育て支援」、倉敷拠点は「発達支援」「自55周年を機に「クムレ」として新たな歴史を歩む立支援」という2拠点体制が整えられた。平成22(2010)年4月、法人創立55周年を機に法人名を「社会福祉法人光明会」から「社会福祉法人クムレ」へと改称し、法人理念に「ともに育ちともに生きる」を掲げ、新たな歴史の一歩を踏み出した。法人理念は創設者である浅田弘義元理事長が提唱していた「三共の心(共感しながら、共に育ち、共に生きる)」をもとに考えられ、創設当時の思いに立ち返り、地域の人々や利用者、職員、ボランティアなど法人に係る多くの人たちと改めて連携を深め「ともに生きていこう」という願いが込められている。「クムレ」という法人名は、ラテン語のcum(ともに)とvivere(生きる)を合わせた造語で、言語の源といわれるラテン語を用いることで、法人も原点回帰するという意味も含んでいる。この頃より広域的な支援だけでなく、地域の利用者に根ざした支援の事業が強化されていく。一方、若手職員を中心とした「クムレ塾」を立ち上げ、法人理念の実現や、クムレのブランド力向上に向けた取り組みについて積極的に議論した。その中で法人の目指す方向性や職員の心構えについて説いた『ブランドブック』を作成した。「ただ仕事をこなすのではなく、“志”を持って働こう」「団結力を身につけよう」など、職員の日々の業務を支える10項目の信条『クムレ10の心得』が明記されており、職員は常に携帯し、日々の業務の中でクムレ職員としての“志”を確認し合っている。地域福祉の充実に向けた施設を開設法人名の変更を機に心機一転スタートを切った施設もある。「倉敷地域生活支援センター」ではホームヘルプ事業が独立し、「なないろ」として新規開設した。小学生から高校生までの在宅の障がい児が日中活動できる場の確保と家族を支援する「日中一時支援」、高齢者を対象とした「ヘルパー事業」を実施し、ホームヘルプ事業の拡充も図った。44