ブックタイトルクムレ60年の歩み

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概要

クムレ60年の歩み

4体育領域いきいきとたくましく生き抜く力を養うためには、身体作りも欠かせない。昭和53(1978)年より始めた裸保育、乾布摩擦は慣例化し、体操やマラソンなど、朝から元気いっぱいに活動する子どもたちの姿がみられた。注その後、ニキーチン)の実践を通して、乳児の頃より吊り輪や鉄棒、吊りロープ、ブランコなどを赤ちゃんの手の届くところに用意し、遊びの中に取り入れた。6カ月の赤ちゃんが鉄棒にしっかりとぶらさがる様子をみて、0・1歳児のもつその計り知れない能力に驚かされることも多かった。2 ?5歳までは、鉄棒、なわとび、一輪車、マット運動、平均台、跳び箱など、年齢の幅を考慮しながらさまざまな遊具を使って体育活動を行った。5歳児クラスでは、ほとんどの子どもは鉄棒で逆上がりができるようになり、それを真似て、年少の子どもたちも一緒に上達していった。5歳児の中には8段の跳び箱を軽々と跳び越える子どももいた。注)ニキーチンロシアの教育学者、ボリス・パーブロヴィチ・ニキーチン(1916 ? 1999)とレーナ(1929?没年不詳)夫妻。常識にとらわれないユニークな子育てで、7人の子どもを優秀な大人に育てあげたことで知られる。「乳児には育児書に書いてあるよりももっと多くの力がある」として、「育ちの本質」をみつめながら独自の幼児教育メソッドを考案。さまざまな運動器具を使った身体鍛錬や、手と頭を使って遊ぶ知育遊びなどに取り組み、特に何通りもの楽しみ方ができる「ニキーチンの積み木」は思考力の基盤を養うとして世界に広まった。意欲的な子どもを育てる体育活動5障がい(統合)領域健常児と障がい児が同じ環境(園内)で成長する「統合保育」は保育園全体の質を高め、子どもの学びや社会性を広げることにつながる。障がい領域では、同じ園内にある「小ざくら園」の子どもたちとの交流を通じ関係を育むことで、その理念を具現化していった。28